「姿勢が悪いから腰が痛いんだと思っていたのに…」
そんな風に感じたことはありませんか?
実は、腰痛の本当の原因は“姿勢”そのものではなく、体の中に潜んでいる“ある習慣”にあります。
今回は、整体師の視点からその真実をやさしく解説していきます。
「背筋をピンと伸ばせば、腰痛は良くなる」と思っている方はとても多いです。もちろん姿勢は大切ですが、実際には“姿勢を支える力”が弱っていることが、腰痛の本当の原因であることがほとんどです。
たとえば、長時間同じ姿勢でパソコン作業をしていると、体は自然と楽な方向に傾きます。これは“悪い姿勢をしている”というよりも、“支える筋肉が疲れてしまっている”状態なんです。
つまり、悪いのは姿勢そのものではなく、姿勢を保つための筋肉バランスや、使い方のクセにあるのです。
私たちの体は、表面の筋肉(アウターマッスル)と、深い部分の筋肉(インナーマッスル)で支えられています。このうち、インナーマッスルがうまく働かなくなると、外側の筋肉ばかりが頑張りすぎてしまい、腰に過剰な負担がかかります。
たとえば、腹横筋や腸腰筋といった体幹の筋肉が弱いと、姿勢を保つ力が低下して腰の筋肉がずっと緊張状態に…。これが、慢性的な腰痛の正体です。
だからこそ、“姿勢を正す”よりも“姿勢を支える力を育てる”ことが大切なのです。
① 深呼吸でインナーマッスルを活性化
おへその下に空気を入れるようにゆっくり呼吸してみましょう。これだけで腹横筋が自然に働き、腰を内側から支える力が戻ってきます。1日数回、1分でもいいので“深い呼吸”を意識してみてください。
② 骨盤をゆるめるストレッチを習慣に
骨盤まわりが硬いと、腰への負担が大きくなります。仰向けで寝て、両膝をゆっくり左右に倒すだけの“ゆらゆらストレッチ”でもOK。腰を守る第一歩です。
③ 同じ姿勢を続けないこと
「仕事中に立ち上がる時間がもったいない」と思っていませんか?実は、“動かないこと”こそが腰痛を悪化させる最大の原因です。30分に一度、立ち上がって背伸びをするだけでも、血流が改善されて腰がラクになります。
女性はホルモンバランスの変化や冷え、ストレスなどの影響で、筋肉や関節のバランスが崩れやすいものです。
だからこそ、体を“整える習慣”を少しずつ取り入れることが大切。痛みが出てから慌てるのではなく、痛みが出ない体づくりを意識してみてください。
腰痛を本気で改善したいなら、ただ背筋を伸ばすだけでは不十分です。“どんな姿勢をしているか”よりも、“その姿勢をどう支えているか”が重要です。
当院では、あなたの体の使い方やクセを丁寧にチェックし、再発しないように根本から整える施術を行っています。
「何度も腰痛を繰り返している」「姿勢を直してもスッキリしない」そんな方は、一度ご相談ください。